ジーバルス家の行動日誌

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こちらは【こうなる予定だった】世界です


２月初旬　公園

まだまだ雪も積もっているこの時期にパラパラと食パンやコッペパンをちぎりながら鳩にやっている者がいた
髪は青色で長い髪をポニーテールで纏めている、名は藍華　信
種族は【魔鎧】　魂を鎧に入れられた生ける鎧、そして悪魔に屈従する者・・・・が普通らしいが本人は目覚めた１６年前から前のことは一切覚えてなく気にする素振りもない
そして長い間箱の中に入っていたからかこうして外に出て風景を見ることが多いのである


くるっぽーくるっぽー

そんな風に鳴きながらパンを啄む鳩たち
「ほーら、食べな食べな・・・・ん？」
信はふと視界の端に写ったものを見た

もそもそ......ぱくっ.....ぱくっ
６羽の鳩に混じって黒い固まりがパンくずを食べているのだ
ところどころ雪で白い地面にその黒い固まりは目立ちすぎた、鳩たちが威嚇する
しかし、そんなことはお構いなしにパンくずを食べる黒い固・・・・長いのでモップと呼ぼう

マイペースなモップに怒ったのか鳩たちは襲いかかった！
一番前の鳩がつつきに掛かる！
しかしモップは横に避け、助走からの体当たり！
結構な速さでぶつかったからか鳩は２羽ほど巻き込んで吹っ飛んでいった

・・・・・・・・なにこれポ◯モン？

仲間がやられたからか残りの３羽が一斉に襲いかかった！
１羽目、両足で掴みにかかるがモップがその下をくぐる！
２羽目、すぐさまくちばしでつつきに掛かる、だがモップが高くジャンプし踏みつけた！
その様子はまるで「お、俺を踏み台に！？」と鳩が言っているようだ
３羽目、仲間が踏みつけられたことに驚き何も出来なかった３羽目をモップが前足で引っ掻いた！

この間、わずか４秒

その後、まるで漫画のような　ポコスカポコスカ状態の殴り・・・噛み付きあいになり結果としてモップが勝利した

・・・・・・・強いぞモップ、じゃなくて！
ひょい、とモップを抱えてみる・・・・引っかかれないように注意してっと
あ、こら暴れるな！今洗ってやるから！
いだ！ひっかくな、かみつくなー！

～格闘すること３分後～

「持ってきていてよかった、櫛・・・」
公園の水とタオル、櫛で洗って乾かし毛をとかすと・・・

「キュッ！」

まっしろなわたげうさぎになりました！

「か、か、か・・・・・・・かわえええええええええ！！！！！」
思わずぎゅーっと抱きしめてしまう
その後引っかかれたのは言うまでもない


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こちらは【現実】です

２月初旬　公園

まだまだ雪も積もっているこの時期にパラパラと食パンやコッペパンをちぎりながら鳩にやっている者がいた
髪は青色で長い髪をポニーテールで纏めている、名は藍華　信
種族は【魔鎧】　魂を鎧に入れられた生ける鎧、そして悪魔に屈従する者・・・・が普通らしいが本人は目覚めた１６年前から前のことは一切覚えてなく気にする素振りもない
そして長い間箱の中に入っていたからかこうして外に出て風景を見ることが多いのである

～以下中略～

「なにあれ・・・・・・」

６羽の鳩を前足で踏みつけ、噛み付きからのボディプレス・・・・・もはや無双である
巨大な・・・・・１ｍはあろうか薄汚れた固まりが鳩をドスドスと蹴散らしパンくずを食べていた

見ている信は（恐ろしい子！）状態である

全てのパンくずを食べ終えた巨大生物は信の方をじっと見て
「キュ！キュッ！」
前足でペタペタと触ってきた
足の裏も毛がモコモコしており、なんともさわり心地が良さそうで・・・
「と、とりあえず洗ってやるからこっちおいで」
信が水場の方に移動すると体を洗ってくれると分かったのかトコトコと近づいてきた

～１０分後～

「キュ～～♫」
すりすりと巨大うさぎが擦り寄ってきた
どうやら懐いたようだ・・・・・それにしてもデカイ

「うーむ・・・・デカイ・・・・・どこかの研究所から逃げ出したか何かの薬を飲んでこうなったか・・・・」
考えても仕方ないのでとりあえず家につれていくことにした
というよりでかくて珍しく、モコモコしていて・・・・さっきのようなことをいつもしているのならいつか保健所に通報されかねない
ということからである

「さて・・・・お前はうちに来るか？」
巨大うさぎは尻尾をパタパタ振って嬉しそうに鳴いた
そして信の荷物を咥え、ポイっと上に放り投げたと思ったら自分の背中に乗せて運んでくれた

「すごいんだな、お前・・・・」

その後、連れ帰った巨大うさぎを見てハイコドとソランがびっくりしたのは言うまでもない

おしまい
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なんか書いていて面白かった・・・・
だって大きさ９０ｃｍのうさぎですよ？
枕にするもよし、抱っこするもよし、乗ってみるもよし
色々できるじゃないですか

というか蹴散らされたハトさん達ごめんなさい