[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
・・・？なんで風花の部屋に
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
雑貨【いさり火】家屋二階、ここにベランダと四人の部屋がある
ハイコドは何故か超感覚を発動させたまま今日一日を過ごしていた
尻尾はたれ～んと垂れて、耳もペタンと閉じている
ソランが声をかけてもソランの方をじっと見て「・・・・・はぁ～・・・」とうなだれるだけ
ソランは一瞬キレそうになったが・・・とりあえず我慢、ここで殴っても意味が無い
というわけで（家の中だが）尾行することにした
しっかりと【隠れ身】も発動してある
ハイコドが向かったのは風花の部屋、扉にはうさぎの看板に「ふうかのへや」と描かれている（作：藍華信）
ドアをノックしながら確認する
「ふ～か～、ちょっと入ってもいい～？」
「ハコ兄様ですか？いいですよ」
がちゃ、と扉が空きハイコドがのっそり入っていく
そして閉まる扉
流石に扉の前で聞き耳を立てると【隠れ身】を使ってもバレそうなのでとなりの信の部屋へ行く
・・・・・実際はそんなに変わりはしないのだが
「なんだ、姐さ・・・むぐっ！？」
「黙って！風花の部屋にハイコドが居るのよ」
とりあえず暴れても意味が無いもとい逆効果なのは信も分かっていることなので
こそこそと話す
「だけど、そんなの普通だろ？」
「どこかおかしいのよ、今日だって超感覚発動しっぱなしだし・・・」
「言われてみれば・・・・そうだな
う～ん、気になってきたな・・・・でも心配することじゃないんじゃ無いか？」
「というわけで」
壁に耳をつけて隣の部屋の様子を伺う二人
～ここからは音声（台詞のみ）となります～
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「....あら、そうでしたの」
「だからお願い！一回でいいからさせて！」
「それくらいならいつでも大丈夫ですよ、パートナーじゃありませんか」
＿＿＿＿
「なんか普通の会話だね・・・」
「・・・・いや待て」
＿＿＿＿
「そ、それじゃ・・・」
「ふぁ・・・」
「だ、大丈夫？」
「ええ・・・ちょっとビックリしましたが」
「ふふ、風花のここやわらか～い」
「ありがとうございます～」
「わふ・・・くすぐったいよ風花～」
＿＿＿＿
～音声のみ終了～
聞こえてきたのはなんかアブナイ会話
信は隣から凄まじい殺気を感じたが見たらマズイ気がするのでやめた
「ドコヲサワッテイルノカナ・・・・アノエロイヌハ・・・・」
「と、とりあえず落ち着け姐さんまだ決まったわけじゃ」
「ウルサイ、ダマッテイロ、カイヌシナラペットノシツケグライシテオケ」
「いや、もう飼い主じゃ・・・って、ちょっと！？」
信の言葉を聞く耳持たずソランは部屋に殴りこみにいってしまった・・・・雅刀を持って
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「何しとんだ！おどれら！」
ドゴンと音を立ててドアが蹴破られる
そこには
「「？」」
「え？」
膝枕をしてもらっているハイコドとしている風花が居た
「ソラン、どうしたの」
「とりあえず刀はしまってくださいねソラ姉様」
「あ・・・・う、うん.....じゃなくて！なにしてるのさ二人とも」
ハイコドは恥ずかしそうに説明した
何でも、四季にてなでなでされて気持よさのあまり お姉ちゃん とか言いそうになったので
それを回避するため風花のところに来たそうである
「・・・・・・なんで私のところには来なかったの」
「ソランをお姉ちゃんとか言うのはなんか違うと思う」
なごなごと猫のごとく風花に甘えるハイコド
「いわれてみれば私達って一人っ子だしそういうふうに甘えるって言うのはしたこと無いなぁ・・・」
「というわけで今は私がお姉ちゃん替わりをしているのですよ」
とは言っても風花も一人っ子、姉がどんな風に弟や妹と接するかわからないのでとりあえず膝枕をしているというわけだ
「ソランも一緒に甘えようよ～」
「えっと、いや私はしなくていいよ・・・」
しなくていい、というソランの言葉に反応して
えっ、しないんですか？甘えて欲しいのに・・・
という表情で風花が見つめる
そんなウルウル光線に勝てるわけもなく
「そ、それじゃあ、すこしだ・・・け・・・・」
ソラン陥落
～五分後～
様子を見に来た信は絶句した
オオカミ二人がうさぎに甘えていたから・・・
「おねえちゃん・・・・えへへ」 尻尾パタパタ
「わふ～・・・・ごろごろ・・・」 耳ピコピコ
「二人ともかわいいですわ～」 二人をなでなで
「何このカオス」
信はゆっくりと扉を閉めた
あれは夢だ、夢に違いない、自分はバイトと勉強と弓の特訓で疲労しているんだ
そう言い聞かせて
おしまい
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
