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時よ止まれと思っても止まってはくれない
早く過ぎて欲しいと願えば後で後悔する
変わりたくなくても変わってしまい
変わりたくても変われない
それなら.....
早く過ぎて欲しいと願えば後で後悔する
変わりたくなくても変わってしまい
変わりたくても変われない
それなら.....
______________
ポタポタポタポタ.....
水が滴り落ちる音で意識が覚醒する
雪解け水だろう さぁ起きないと・・・
けれど瞼は重く、眼は開かない
仕方ないので周りの状態は聞いて確認する
すぐ近くにスヤスヤと寝息が聞こえる
聴覚以外にも感覚が戻ってきて柔らかい物を抱きしめていることに気づく
「すぅ....」
それが何かは既にわかるけども腕を動かして触ってみる
すぐにもふもふとした三角形の物体に触れた
優しく撫でるたびにピコピコと動いて面白い
「んんっ....」
うん、ソラで間違いない
目覚まし時計は音を鳴らしていないしすこし遊ぼう
さわさわと頭から下へと触っていく
耳、髪、輪郭、鼻、口、首、肩、鎖骨、脇腹・・・・
「わふぅ・・・・ハコォ?」
おっと起きてしまった
「おはよう、ソラ」
朝の挨拶をすると彼女は寝ぼけながらではあるがはにかんでおはよう、と言ってくれた
もうこれだけで今日一日生きていける
「むぅ~」
ソラはもぞもぞと布団の中で僕に抱きついてきて、尻尾まで巻きつけてきた
「どうしたの?」
「・・・・朝のハコ分吸収中」
なんだ、いつものことじゃないかてっきり寒いのかと心配した
よしよしと頭を撫でながら僕も尻尾をソラに巻きつける
「それじゃあ僕もソラ分チャージしようっと」
お互いに尻尾をわさわさと動かすためくすぐったいったらありゃしない
ピポーン5ジ20プンデス、5ジ20プンデス
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ!
朝のイチャつきタイムを邪魔するが如く死神スマホアラームとヴァイブレーション音が鳴り響く
・・・・・・ぶっちゃけ、アラームより振動音のほうがやかましい
「それじゃ起きようか」
名残惜しいがお店の準備と朝食を作らないと
ベッドから降りようと布団から出ると腕を掴まれて引き寄せられる
「うわっ!」
ゴチンッ!と盛大な音を出してお互いのデコに頭突き
「あーうー!」
「一体何さ~」
「ごめんごめん強く引っ張りすぎた・・・・んっ」
ソラはおでこをさすっていたが目をつぶり、こっちに顔を向けた
「まったくもう・・・・ドジっ娘狼!」
このままキスだけするのはなんか癪なので押し倒して両腕を掴み強引にキスをする
ソラは少し抵抗したがすぐにおとなしくなった
・
・
・
それから落ち着いて時計をみれば5時36分
「いけない、ご飯作らないと」
手伝うと言ったが、店の準備の方をお願いと言われたので倉庫へと向かった
流石にこれ以上一緒だとやらかしかねない
「・・・・・お気遣いありがとーございます、信」
在庫のチェックをしながら物陰に隠れていた相棒に声をかける
「あらま、気づいてたか・・・いつ頃?」
超感覚なめんな
「忍び足で歩いているのとドアノブを回した音」
「それだと姐さんも気づいてることになるが?」
「意識をキスだけに回させた」
信はおっかねえと一言だけ言って店舗の掃除をするために倉庫から出ていった
なんだかんだで信と風花は僕らに気を使ってくれているのか少し距離を置いている
だからといってこれまでの関係が変わったということでは無いことを付け加えておく
エクルは・・・・・・・うん、もう少し時間掛かるね。ありゃ
「ねぇ、信」
「なんだー?」
「子どもってさ、贅沢だよね」
「いきなりどうした?」
「いやさ、子どもって大人になりたがるじゃないか。仕事の事だって恋愛だってエロい事だって」
「最後は余計だ・・・・まぁ俺に子供時代というのが無かったからなんとも言えないけどさ、そういうもんじゃないのか?」
「だろ?・・・・だけど18になって、こうして仕事して、もうすぐ結婚ってなるとさ・・・あぁ、どうして僕はあんなに大人になりたがっていたんだろうって思えるんだ。」
「・・・」
「お客さんに迷惑かけたら頭下げて、必死こいて働いて、これがお前がなりたかった大人かー!ってね。たかだか子どもなんて人生の4分の1も無いのに・・・二度となれないのにさ」
「ハイコド、俺はこう思う。・・・そう考えれるのならお前はもう大人だ」
「だといいけどね」
そんなことを僕らは言い合った
時よ止まれと思っても止まってはくれない
早く過ぎて欲しいと願えば後で後悔する
変わりたくなくても変わってしまい
変わりたくても変われない
それなら.....
「今を精一杯生きていこう、悔いの無いように.....」
僕は朝日に照らされたいさり火の看板を見ながらそう呟いた
さぁ、妻の手料理を食べるとしよう
おしまい
ポタポタポタポタ.....
水が滴り落ちる音で意識が覚醒する
雪解け水だろう さぁ起きないと・・・
けれど瞼は重く、眼は開かない
仕方ないので周りの状態は聞いて確認する
すぐ近くにスヤスヤと寝息が聞こえる
聴覚以外にも感覚が戻ってきて柔らかい物を抱きしめていることに気づく
「すぅ....」
それが何かは既にわかるけども腕を動かして触ってみる
すぐにもふもふとした三角形の物体に触れた
優しく撫でるたびにピコピコと動いて面白い
「んんっ....」
うん、ソラで間違いない
目覚まし時計は音を鳴らしていないしすこし遊ぼう
さわさわと頭から下へと触っていく
耳、髪、輪郭、鼻、口、首、肩、鎖骨、脇腹・・・・
「わふぅ・・・・ハコォ?」
おっと起きてしまった
「おはよう、ソラ」
朝の挨拶をすると彼女は寝ぼけながらではあるがはにかんでおはよう、と言ってくれた
もうこれだけで今日一日生きていける
「むぅ~」
ソラはもぞもぞと布団の中で僕に抱きついてきて、尻尾まで巻きつけてきた
「どうしたの?」
「・・・・朝のハコ分吸収中」
なんだ、いつものことじゃないかてっきり寒いのかと心配した
よしよしと頭を撫でながら僕も尻尾をソラに巻きつける
「それじゃあ僕もソラ分チャージしようっと」
お互いに尻尾をわさわさと動かすためくすぐったいったらありゃしない
ピポーン5ジ20プンデス、5ジ20プンデス
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ!
朝のイチャつきタイムを邪魔するが如く死神スマホアラームとヴァイブレーション音が鳴り響く
・・・・・・ぶっちゃけ、アラームより振動音のほうがやかましい
「それじゃ起きようか」
名残惜しいがお店の準備と朝食を作らないと
ベッドから降りようと布団から出ると腕を掴まれて引き寄せられる
「うわっ!」
ゴチンッ!と盛大な音を出してお互いのデコに頭突き
「あーうー!」
「一体何さ~」
「ごめんごめん強く引っ張りすぎた・・・・んっ」
ソラはおでこをさすっていたが目をつぶり、こっちに顔を向けた
「まったくもう・・・・ドジっ娘狼!」
このままキスだけするのはなんか癪なので押し倒して両腕を掴み強引にキスをする
ソラは少し抵抗したがすぐにおとなしくなった
・
・
・
それから落ち着いて時計をみれば5時36分
「いけない、ご飯作らないと」
手伝うと言ったが、店の準備の方をお願いと言われたので倉庫へと向かった
流石にこれ以上一緒だとやらかしかねない
「・・・・・お気遣いありがとーございます、信」
在庫のチェックをしながら物陰に隠れていた相棒に声をかける
「あらま、気づいてたか・・・いつ頃?」
超感覚なめんな
「忍び足で歩いているのとドアノブを回した音」
「それだと姐さんも気づいてることになるが?」
「意識をキスだけに回させた」
信はおっかねえと一言だけ言って店舗の掃除をするために倉庫から出ていった
なんだかんだで信と風花は僕らに気を使ってくれているのか少し距離を置いている
だからといってこれまでの関係が変わったということでは無いことを付け加えておく
エクルは・・・・・・・うん、もう少し時間掛かるね。ありゃ
「ねぇ、信」
「なんだー?」
「子どもってさ、贅沢だよね」
「いきなりどうした?」
「いやさ、子どもって大人になりたがるじゃないか。仕事の事だって恋愛だってエロい事だって」
「最後は余計だ・・・・まぁ俺に子供時代というのが無かったからなんとも言えないけどさ、そういうもんじゃないのか?」
「だろ?・・・・だけど18になって、こうして仕事して、もうすぐ結婚ってなるとさ・・・あぁ、どうして僕はあんなに大人になりたがっていたんだろうって思えるんだ。」
「・・・」
「お客さんに迷惑かけたら頭下げて、必死こいて働いて、これがお前がなりたかった大人かー!ってね。たかだか子どもなんて人生の4分の1も無いのに・・・二度となれないのにさ」
「ハイコド、俺はこう思う。・・・そう考えれるのならお前はもう大人だ」
「だといいけどね」
そんなことを僕らは言い合った
時よ止まれと思っても止まってはくれない
早く過ぎて欲しいと願えば後で後悔する
変わりたくなくても変わってしまい
変わりたくても変われない
それなら.....
「今を精一杯生きていこう、悔いの無いように.....」
僕は朝日に照らされたいさり火の看板を見ながらそう呟いた
さぁ、妻の手料理を食べるとしよう
おしまい
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