ジーバルス家の行動日誌

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ある日曜日の昼下がり
お昼の惣菜を買いに来るおばちゃんやお母さん方の買い物が終わり、暇になったのでハイコドはリビングへ戻ってきていた

ソランも風花もイルミンスールの図書館に用事があるだかで今は居ない
信はこの雪景色のなかうさぎたちの散歩に行ってる

暇だ、そう思った時思い出した
「・・・エクルいるじゃん」

考えてみれば今までエクルの部屋へ行ったことすら無かった
うさぎと戯れて、ゲームして、魔法を見せて
それくらいしか関わりがなかった

いい機会だと思いハイコドは二階のエクルの部屋へ向かった

「エクル、いるかい？」
コンコン、と軽くノックする
ちなみにエクルの部屋は風花の部屋の隣、ハイコド・ソラン・信が８帖、風花が６帖に対してエクルの部屋は７，５帖＋ドデカクローゼットのためある意味一番大きい部屋と言える

なんか風花かわいそうと言われそうなので弁明しておくと信の部屋に居ることの方が多いので正確には信・風花の部屋と風花の部屋　みたくなっているので一番かわいそうなのは信なのだ


いさり火二階





「うむ、いいぞー」

返事が来たのでガチャリとドアノブを回して入る

エクルは部屋の中でごろごろとゲームをしていた
しかも下着・・・・・・晒とショーツのみ
とりあえずその点は放って置く

部屋は肌色っぽい色の壁で優しい雰囲気になっており、まだ日が浅いためかポスターとかそういう手のものは一切なかった
眼を引くとすれば、ドアを開いて目の前にある２つのタンス・・・・
いや、それ以外ないと言うかこのタンスを除くと後は机とドデカクローゼットしかないのだ

「で、ハイコドは何をしに来たのじゃ？」

「あ...いやね、まだエクルの部屋に来たことなかったからどうなってるのかな？ってね」

「ふーん、特に面白いものもないぞ？タンスのなかは服と扇しかないからの」

まぁそうだよねー、と思ったが何か引っかかった

「扇？」

「うむ、ちょっと待っとれ」

そう言うとエクルはごろごろと、ころがりながらタンスの前に来てこれまた寝転がったままタンスの引き戸を開いた

「ほれ」

エクルがタンスの中を指さすので覗いてみると

「うわっ・・・・・・・」

何十・・・・いや１００近くの扇がしまわれていた
ご丁寧に仕切り中で整頓されており、学校の標本みたいにどれがどの四字熟語が書かれているのかラベル付き

少し引きつつもハイコドは寝転がってるエクルを見た

「・・・・・・・」

どやぁ・・・・・とドヤ顔していた

すこしばかり心配になったハイコドであった



おしまい