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甘える兎に困惑する狼

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チロチロチロ......

「・・・・・・・・・・」

ペロペロペロ......

「・・・ソラ、ヘルプー」

「我慢なさいな」

いつのまにやらリビングに戻っていたソラに助けを求めるも即却下された

どうも、いつもエロ狼だの尻にしかれてる夫だの好き勝手言われているハイコドです
どぎ☆マキノコの濃縮エキスが体にかかったせいで風花が僕の事を好きになってしまいました。
と言ってもあと2時間もないんだけどね

そしてさっきから出てるこの擬音、これは・・・・

「ハコ兄様~」

風花が僕の体を睨めてくるんですよ、ぺろぺろと
多分毛づくろいなんだろうけど・・・・

首とか腕とか尻尾とかもうベッタベタ
あとで風呂に入らないと

それにしても人の姿でやられるとなんともまぁ、アレだね

「風花、とりあえずお風呂入ってきていいかな?」

「きゅ~・・・」

あぁ、そんな目で見ないで!!!お願いだから!

「はいはい風花、我慢しなさい」

ソラが風花の頭を撫でながら言い聞かせる、アリガトウゴザイマス

~30分後~

「ふー、さっぱりした・・・・風花は?」

リビングに戻るとソファーにソラが座っているだけだった

「しー」

ソラは人差し指を唇に当てて静かに、と合図した
その後膝元を指さしていたのでソファーを見てみるとソラの膝に寝転がって兎姿の風花が静かに寝息をたてていた

「寝ちゃったのね・・・それで何か言っていたかな」

風花を起こさないように小声で話す

「ううん、特に何もだよ」

「そう・・・」

「ねえ、ハコ一ついいかな?」

「なんだい?」

「もしも私より先に風花と会っていたらさどうしたかなーって」

「・・・はぁ、なんかさそれ癖になってない?自分と他の女の子比べるの」

指摘するとソラはぐっ・・・と詰まって

「いいじゃない、気になるんだから」

「まったく、いい?その(もし)があるのならその世界だとどうなるかはわからない、けどもこの世界だと間違いなくソラをこうして選ぶ。それでいいじゃん」

「はーい」

なんだか適当に流したソラは風花を撫で始めた
うーむ、他に返し方あったのかな

それからしばらくして風花は目を覚ました
結果を言うと目を覚ました時点でエキスの効果はきれていたようでそれからしばらくは自分がしていたことを思い出して部屋に閉じこもってしまった・・・

何はともあれ風花が戻ってくれてよかったと思う







「で?私達に使おうとしたんだってね?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・・・・・・」

その日の夜、エクルはソラにこっ酷く叱られたとさ





おしまい
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