忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

という訳で長くダラダラと続く修行編です


・・・・・・・・・・・と言うより真面目に進めれるのだろうか

拍手

____________

「・・・・コ・・・・・・・ハコ・・・・・・・ハコ!」

少しずつ意識がはっきりとしていく、それに従って自分を呼ぶ声も聞こえてきた

「ソ・・・・ラ?」

ほとんど勘で恋人の名前を呼ぶ
視界もはっきりして恋人の顔を見ることが出来た
そして自身の体の異変にも気がつく

「何で僕ら手錠かけられてるの?」

そう、二人とも列車の4人席の手すりに両手を手錠で固定されているのだ
通りすがる他のお客さんの目がイタイ、ものすごくイタイ
明らかに何あの二人、こんな所で盛ってるの?とか変態だとか思われてるんだろうなぁとソランは一人考えた

「あ、目が覚めたか」

何やら弁当と缶ジュースの類を両手いっぱいに持ちながら緋音がどっかりと向かいの席に座る

「どういうつもりだよ」

ハイコドはあからさまにいやーな顔をしながら緋音を睨むが緋音はそんな息子の威嚇をなんとも思っていないのかおにぎりのビニールを慣れた手つきで破り、おにぎりを一個そのまま口へ放り込みモグモグと食べる

「はっへふはりほもにへるんはからしはっておふしはないひゃん」
(だって二人とも逃げるんだから縛っておくしかないじゃん)

「おばさま・・・せめて何をするのかを先に言ってからこういうことをしてください・・・・」

「というか今すぐこの手錠を外せ、僕達の社会的地位がいまこうしている間にもかなりの速度で落ちていってるから!」

なんとこの二人緋音の言った言葉をちゃんと理解できた
というよりはいつもこんな感じなので大体言っていることがわかるだけなのだが

しばらく緋音ももぐもぐと口を動かしていたがごっくんと近づいていれば聞こえる音を立てながら飲み込んだ

「あーもー分かった分かった、外してやるからおとなしくしろ」

流石に電車の中で口論する気は無いのか緋音はおとなしく手錠を外した
どれくらいつながれていたのか分からなかったが手錠がかかっていた所が少し赤くなっていてむず痒かった

「それで今度は僕達をどうするつもりなんだ?」

ハイコドとソランにとってようやく本題に入ることが出来た

「質問を質問で返すようで悪いけどソランちゃん、光白椿を抜けるようになった?」

「え、えっと・・・まだ・・・・です」

ばつが悪そうに小さく答えるソラン
緋音はそれについて追求することもなく今度はハイコドに聞いた

「あんた、私が渡した剣を実戦でどれくらい使った?」

ハイコドはうすうす緋音が言いたいことがわかってきたのか頬杖をつきながら

「・・・・2回だけど?」

「というわけであんたら二人には...」

「修行してもらいます、だろ?」

ハイコドは緋音が最後まで言い終わる前に結論を言った
緋音は先に答えを言われたことを特になんにも思っていないどころかニヤァと笑って嬉しそうだった

「分かってんじゃねーの」

「かはは......何年あんたの息子やってると思ってんだよ阿呆」

「カッカッカッ......そりゃそうだよな糞息子」

お互いを睨みつけるように薄気味悪く笑っている親子を見てソランはオロオロするしかできなかった
というより睨み合っている二人よりも周りのお客さんがジロジロ見てくるので恥ずかしいというのが本心だった

「ハコ~おばさま~・・・・・こんな所でやめてよ・・・・もぅ」

なんとなくソランの顔が赤くなっていた

____________

それから数分間睨み合っていた二人は列車が地球に向けて動き出したことにより睨み合うことを止めた
そして時間的にお昼ごはんの時間なのでハイコドとソランは緋音が買ってきた駅弁を食べることにした

「そういえばどれくらいの期間で修行するのさ、というかどこでするのさ」

もぐもぐと幕の内弁当の白米と梅を口に少量入れながら緋音に聞く

「ん、流石に寒い所で修行させる気が無いからな」

一足先に弁当(よりによって駅で一番高いサーロイン弁当)を食べ終わった緋音は日本地図を広げ、ある場所を指さした
そこは日本という国をあまり知らない国の人がみれば海しか無いじゃないかと言いたくなる場所
九州鹿児島を更に南西へ進み、青い海のまっただ中を指さしていた

「「・・・・・沖縄?」」

「そういう事☆」

「しかも母さんのことだからどうせ無人島だろうし・・・・そういえば期間は?1週間?それとも2週間?」

これまた慣れた手つきで地図をしまって緋音はただ何の感情も込めず

「無期限」

とだけ言った
その瞬間ハイコドとソランは固まった

「はい?」
____________

さてさて始まりますはただの嫌がらせとも親の愛とも言える特訓の日々!
片やクリスマスを正月を恋人としてバカップルとして過ごすためにノルマをこなして強くならないといけなくなったハイコドとソラン!
片やどーせ夫がクリスマスも年末年始も仕事だから暇だもーん、いちゃつくカップルはいちゃつけなくするもーんとどこまでもひねくれ曲がった嫌がらせ根性を見せる緋音!

果たしてハイコドとソランはクリスマスまでに無事戻ることは出来るのか!?

でもってこのテンションだと書いてる方も大変です!

続く!
PR
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
Comment
Trackback
Trackback URL

Comment form
Title
Color & Icon Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字  
Comment
Name
Mail
URL
Password