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アンケートの結果で
ハイコドは 女の子の包帯を取ることにしました
ちなみにルートBは包帯を取らなかったルートであっという間に終わります
____________
・・・どうせ夢だ、見た所でどうということは無い
ハイコドはそう思い、女の子の首辺りにある包帯の結び目に手を伸ばした
「そう、見るんだね」
「どうせ夢だ、それに男子は好奇心旺盛な方がいいってソランも言ってた」
「そう・・・・」
シュルリ・・・・シュルリと包帯がほどけていく
何週かしてぱらりと髪が包帯の隙間から現れてきた
長く白く透き通っているような綺麗な髪
「綺麗な髪しているんだね」
「ありがとう、君だってそうだよ」
「ふふっありがと」
会話が続かない
包帯は首からそのまま顔の部分・・・・とはなっていなくて体の方へと続いていた
「それにしても・・・長い包帯だね」
「んーそりゃねー、言ったらネタバレだから言わないけど」
「むっ、ちびっ子のくせに生意気だなー」
「ちびっ子とは何よちびっ子とはー!」
スルスルと右腕の包帯が全て取れる、残りは両足と左腕と顔だけだ
「それにしても誰がこんなことを・・・・寂しかったでしょ?」
「・・・・・それも言わない、言ったらつまんないもの」
女の子は手をぷらんと下ろし寂しそうにつぶやいた
ハイコドは自分の中で渦巻いている感情が何なのか分からずじまいだった
怒り、悲しみ、焦り、そんな負の感情がまんべんなく混ぜられた気分だ
気持ち悪い言ったらありゃしない
そんなことを言っているうちに左腕もほどけた
白くきめ細かな肌、幼い子特有の細い指
「はい左手もほどけたよ、後は自分でできる?」
女の子はふるふると首を振る
「これはあなたでないと解けないの、私じゃ・・・」
そう言うと女の子は自分で包帯に触れようとする・・・が掴もうとしても包帯は生きているように手から逃げて掴ませてはくれない
「不思議なこともあるもんだ・・・いいよ全部してあげる」
数分後、残るは顔だけになった
「・・・・・・最後に聞くよ、本当に見るんだね?」
ハイコドはため息をついた
「くどいよ、ここまで来たら引き返せないでしょ?」
「・・・・3523回」
「ん?なにその数字は」
「あなたが私を夢のなかで見て逃げた回数」
「本当?・・・・ちょっと待って、一年365日・・・閏年考えなくて一日一回としても9年!?」
「正確には他の夢を見ていた時もあるから11年間」
おい待て、こんな暗闇と包帯ぐるぐる女の子を11年間見ていたっていうのか僕は
ハイコドはそう口に出しそうになったが止めた
「ここまで来たら私でもほどけるから言うね、この包帯を巻いたのはあなた自身」
「!?」
「封印・・・・と言うよりは忘れたくても未練で消せなかった、というのが正しいかな?」
女の子はスルスルと自分の顔の包帯を解いていきながら続ける
「それじゃ、見るのは本当に久し振りだねハコ」
口が見えた瞬間、ハイコドは後悔した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗したシッパイシタシッパイシタシッパイシタシッパイシタシッパイシタシッパイシタしっぱいしたしっぱいしたしっぱいしたしっぱいしたしっぱいしたしっぱいしたしっぱいした
これは見たらいけない、自分はなんて愚かだ、何が好奇心だ
地雷なんてものじゃない、自分に向かって放たれるミサイルの発射スイッチを自分で押したようなものじゃないか
ハイコドの全身から油汗が吹き出る
するりと最後の一巻が取れた
「ひさしぶりっ!ハコ」
「思い・・・・出した・・・・・・・」
その顔を、声を、姿を全て見た瞬間ハイコドの中の封印が解ける
背は130cm位、髪は白く腰までのストレート、狼の尾と耳がぴょこんと現れピコピコと動く
瞳は水色でソランよりも優しそうな目
「ニナ・・・・・・・ニーナ・ジーバルス」
ソラン・ジーバルスの実の姉で
ハイコドの初めてのパートナー
『記憶復活と姉とハジメテ』
続く
ハイコドは 女の子の包帯を取ることにしました
ちなみにルートBは包帯を取らなかったルートであっという間に終わります
____________
・・・どうせ夢だ、見た所でどうということは無い
ハイコドはそう思い、女の子の首辺りにある包帯の結び目に手を伸ばした
「そう、見るんだね」
「どうせ夢だ、それに男子は好奇心旺盛な方がいいってソランも言ってた」
「そう・・・・」
シュルリ・・・・シュルリと包帯がほどけていく
何週かしてぱらりと髪が包帯の隙間から現れてきた
長く白く透き通っているような綺麗な髪
「綺麗な髪しているんだね」
「ありがとう、君だってそうだよ」
「ふふっありがと」
会話が続かない
包帯は首からそのまま顔の部分・・・・とはなっていなくて体の方へと続いていた
「それにしても・・・長い包帯だね」
「んーそりゃねー、言ったらネタバレだから言わないけど」
「むっ、ちびっ子のくせに生意気だなー」
「ちびっ子とは何よちびっ子とはー!」
スルスルと右腕の包帯が全て取れる、残りは両足と左腕と顔だけだ
「それにしても誰がこんなことを・・・・寂しかったでしょ?」
「・・・・・それも言わない、言ったらつまんないもの」
女の子は手をぷらんと下ろし寂しそうにつぶやいた
ハイコドは自分の中で渦巻いている感情が何なのか分からずじまいだった
怒り、悲しみ、焦り、そんな負の感情がまんべんなく混ぜられた気分だ
気持ち悪い言ったらありゃしない
そんなことを言っているうちに左腕もほどけた
白くきめ細かな肌、幼い子特有の細い指
「はい左手もほどけたよ、後は自分でできる?」
女の子はふるふると首を振る
「これはあなたでないと解けないの、私じゃ・・・」
そう言うと女の子は自分で包帯に触れようとする・・・が掴もうとしても包帯は生きているように手から逃げて掴ませてはくれない
「不思議なこともあるもんだ・・・いいよ全部してあげる」
数分後、残るは顔だけになった
「・・・・・・最後に聞くよ、本当に見るんだね?」
ハイコドはため息をついた
「くどいよ、ここまで来たら引き返せないでしょ?」
「・・・・3523回」
「ん?なにその数字は」
「あなたが私を夢のなかで見て逃げた回数」
「本当?・・・・ちょっと待って、一年365日・・・閏年考えなくて一日一回としても9年!?」
「正確には他の夢を見ていた時もあるから11年間」
おい待て、こんな暗闇と包帯ぐるぐる女の子を11年間見ていたっていうのか僕は
ハイコドはそう口に出しそうになったが止めた
「ここまで来たら私でもほどけるから言うね、この包帯を巻いたのはあなた自身」
「!?」
「封印・・・・と言うよりは忘れたくても未練で消せなかった、というのが正しいかな?」
女の子はスルスルと自分の顔の包帯を解いていきながら続ける
「それじゃ、見るのは本当に久し振りだねハコ」
口が見えた瞬間、ハイコドは後悔した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗したシッパイシタシッパイシタシッパイシタシッパイシタシッパイシタシッパイシタしっぱいしたしっぱいしたしっぱいしたしっぱいしたしっぱいしたしっぱいしたしっぱいした
これは見たらいけない、自分はなんて愚かだ、何が好奇心だ
地雷なんてものじゃない、自分に向かって放たれるミサイルの発射スイッチを自分で押したようなものじゃないか
ハイコドの全身から油汗が吹き出る
するりと最後の一巻が取れた
「ひさしぶりっ!ハコ」
「思い・・・・出した・・・・・・・」
その顔を、声を、姿を全て見た瞬間ハイコドの中の封印が解ける
背は130cm位、髪は白く腰までのストレート、狼の尾と耳がぴょこんと現れピコピコと動く
瞳は水色でソランよりも優しそうな目
「ニナ・・・・・・・ニーナ・ジーバルス」
ソラン・ジーバルスの実の姉で
ハイコドの初めてのパートナー
『記憶復活と姉とハジメテ』
続く
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