ジーバルス家の行動日誌

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暗い

暗い

この世の全てが闇で出来ているのだと主張するように
上下左右３６０度暗い・・・・いや黒い
しかし自分の姿ははっきりと確認できる

「どこだろうここは」
ハイコドは気づいたらこんな所に居た
なんだか頭の中がぼやっとする

ソラにお休みなさい、と言って布団に入ったとこまで覚えているから
ここは夢の中？

ハイコドはひと通りの動作をしてみた
走る、格闘、ジャンプ、スキル
全て出来た

「まぁ夢の中なら・・・」
普段できないこと、ただひたすらまっすぐ走る！
おりゃあああああ！と叫びながらハイコドはまっすぐ走っていった

～１０分後～

「ふぅ・・・・それにしても夢が覚めないし終わりもないな」
全力で１０分間走り、少ししか息が乱れていないのは流石コントラクターと言ったところか

「おーいこっちこっち」
ふと前の方から声が聞こえてくる
誰かはわからないが今は向かうしか無いだろう

・・・・・微妙にソラに声が似ているような

それは感覚的に言って数百ｍ先にあった
「なんだ・・・・これは」
ハイコドは目の前にあるモノをまじまじと見た
磔・・・・のように空中に浮かべられた人を
しかもただ貼りつけられているのではなく全身を包帯でぐるぐる巻きにされている
巻かれすぎて男か女かさえ分からないほどだ
ただ声からして女の子というのは分かる

「ちょっとー、見るだけじゃなくて助けてよ」
「あ、ごめんね」
もぞもぞとぐるぐる巻きの女の子に言われ
「いよっ！」
女の子の高さまでジャンプし抱きかかえて着地する
「それじゃあ包帯取るね？」
ハイコドは女の子を巻いている包帯に手をかけようとするがちょっと待って、と言われ手を止めた
「言っておくけど私の包帯を取ったら後ろには戻れないよ？」
「後ろ？」
そう言われて思わず後ろをくるりと向く　が特に変わった様子はない
「そうじゃなくてソランとの事」
「？」

ソランとの事？一体何のことを言っているのだろうこの子は
「私の顔を見たら嫌でもあの事を思い出す、そうしたらあなたはあの子にあの事を言う・・・ そうしたらあの子は自分を嫌いになる」
「ちょ、ちょっと待って！あの事？一体なんなの！？」
「言っておくね、私の顔を見て思い出して、それでもあの子と愛し合えたらその思いは本物・・・・けどすごい大変なこと」
そこで女の子は一呼吸置く

「このまま私を置いて回れ右で走れば今まで通りの日常、私はそっちのほうがいいと思う」
いやな寒気がする、自分の体全てが『ニゲロ』と叫んでいる
だけど『キキタイ』という自分も少なからずいる

「さぁ、どうする？」


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今回はアンケートをとってみたいと思います
選択次第でハイコド一家の運命は変わります


・・・・・・こういうの他人任せでいいのかなぁ