ジーバルス家の行動日誌

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ハイコドの部屋

「そ、それじゃ・・・・後ろ向いていてね」
「う、うん」

今、振り返ればそこでソラが着替えている・・・・
服を脱ぐ音も聞こえてくる
というか何故この場で着替えるのだろう？
一旦僕が部屋を出たほうが早い気がするが
・・・・・・まさか振り向けというのか
ともかくピヨがぬいぐるみで遊んでいるのを見て落ち着くことにする

なんとか振り返りたい衝動を抑えながら待っていると
「・・・・・・いいよ、こっち見ても」
そう言われたのでおもいっきり振り返る

鼻血が出るかと思った
基本は西シャンバラ女子公式水着、そのビキニ部分を青色のスリングショットに変えたものだ
しかもスリングショットを着てから上部を着るため胸が競り出るように、なおかつ谷間が強調される
エロイって話ではない、自分の彼女がこれを着て無反応の男が居たらそれは男ではないと思う
さらに恥ずかしさからか頬を赤らめ、尻尾も揺れる

思わず超感覚発動、尻尾がありえないくらい動く
そしてここからはよく覚えていない
なにか無いかと周りを見て自分の机にあったデジカメで撮影したと思ったら
僕の体はソラの上にあった

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

それは一瞬の出来事
自分の着ている水着の露出度に恥ずかしくなって顔を背けていたら突然
ｶｼｬｯ!ｶｼｬｯ!
とシャッターを切る音がしたのでハコの方を見たら
ヨダレを垂らしながら私を撮るハコが居た

そこから先はよく覚えていない
ただ、思い返せば
ベットの下にしのばせておいた雅刀に括りつけた紐を右足の指で引っ張り、その刀を左足で空中に上げ
柄を握った瞬間にカメラを貫き地面に刺し、刺す勢いに乗って、左手は首に、右手は左腿に、頭をハコの脇腹に通し

アルゼンチンバックブリーカーをかけていた

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「ねぇ、見るだけって約束だよね・・・あれ（カメラ）何？」
とりあえず言い訳だけは聞いておく

「いや、携帯の待ち受けとか四季の皆に見せようとかそういうのじゃ・・・」
とりあえず正直に言っておく

正直に言ってくれたので天国へ送ってあげよう
「死ね、アルゼンチンバックブリーカー」

ミシシシ．．．．．
僕の背骨がミシミシと音を立てる、もう少し力を入れられたらポッキリ逝くだろう
さすがソラ、僕の事分かってる
「あばばばばば」

近くにいるピヨたちが騒ぎ始めた
ピィィィ！（ひぃぃぃ！）
ごめんね、怖いもの見せて・・・・・カクン

そんな様子をドアの隙間から見る一人と一匹
「・・・・・いつも通りだな」
「そうですわね」
「「いつも通りの夫婦喧嘩」」


おしまい