ジーバルス家の行動日誌

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４月某日

信は珍しくハイコド達よりも早く起きていた、否、眠っていなかった
おやっさんから「明日頃一旦帰るから～」と呑気なメールが来たのである
ということは荷物に紛れてしまったふーちゃんも帰ってくるということだ
この３週間、信は近くの公園の鳩達と戯れることで気を紛らわしてきた
そんな生活ともおさらばなのである
前日にハイコドが本人から聞かされた言葉の一つを紹介しよう
「あぁ、ふーちゃんが帰ってきてくれるんだこんな嬉しいことはない・・・」
と、どこぞのパーマ頭のニュータ◯プをパクった言葉を言っていた。

ピンポーン

チャイムが鳴る
信は鳴り終わるかどうかのところで扉を開けたところで
「キュー」
足元に毛玉・・・もといふーちゃんが小さな尻尾を振って足元に擦り寄ってきた
「うぅごめんよ！いきなり前髪切っちゃってビックリしたんだよね、ごめんよ」
涙目になった信がふーちゃんを抱き抱える
「キュ？」

まぁ、メタな話をすると
「えっ？そんな事で家を出てはいません、ですわ」
と言っているのだが本人には関係ない

だきかかえたところで
「あれ？ずいぶんと大きくなったような・・・」
実際にふーちゃんは体長３０ｃｍ位から４０ｃｍになっていたので
もはや一回り大きくなった、ではないレベルの成長である
「まいっか、ともかくおかえりふーちゃん」

そこに
「おい、俺のことは眼中に無しかよ」
呆れた表情で土産物の入った紙袋を持ったおやっさんが立っていた
「あ、おやっさんお久しぶりです」
そこにハイコドとソランが出てきた
「おう、ほら土産だ」
「わーい！」
そんな風に三人が挨拶している時に信は
「は～、これだよ！これなんだよ～この毛並みなんだよー！」
ｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘｽﾘ・・・・
「・・・信、てめーは土産無しだ」
「ちょ！そりゃないでしょ！？」

・
・
・

「って、もう行くんですか？」
「ああ、今回は土産と兎を置きに来ただけだからな」
「というかこんなに店開けて大丈夫なんですか・・・？」
「ああ、その点は色々考えてるから大丈夫だ」

・・・本当に大丈夫なのだろうか

ちなみにお土産は白い恋人、富良野チーズ等々・・・
北海道に行ってきたらしい
そのあとがんばれよーと一言いっておやっさんはまた旅に出かけた

残ったのは
さてと今日も一日頑張ろうと考える者
次のお土産は何かなと考える者
もう今日は家から出ないでペットと遊ぶ！と考える者
そして、さてとまずは事情を話せそうなのは・・・と考える者
そんな４人が家に居ることとなった