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知ることは        忘れることは
分かることは      分からないことは
思い出すことは     知らないということは

悪いこと?        正しいのか?


どっち?

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「おじゃまします」

ツァンダ市内
ジーバルス家

いさり火から歩いて20分、FBを使えば数分
そんな近距離にジーバルス夫妻・・・・ソラの両親は住んでいる

「あら、ハドちゃんいらっしゃい~どうぞ上がって上がって~」
昨日来ることは電話で伝えてあったので向こうも準備とかはしてくれていただろう、と思う
実際ミントさんはお菓子を作っていたのか美味しそうな匂いが玄関にいても嗅ぐことができる
・・・・超感覚使ってるけど

ととと、とリビングに案内される。部屋の隅をちらっと見ると本が数冊積み重なっている
例のものを用意してくれたみたいだ
「それでね、昨日来てくれるって言ってくれたから・・・・じゃーんクッキー作ってみました~」
「おぉ・・・・」
見れば美味しいだろうことは分かる・・・・というか売ってるものとさほど変わらないのでは?これ
「むぐむぐ・・・・美味しいです!」
「ふふふ、ありがと・・・・それでこれね」

ミントさんは部屋の隅にある本をテーブルに載せる
アルバムだ

「それにしてもどうしたの?うちの子を嫁にもらうから昔のことを知っておきたいとか?」
・・・・・・・ほんとこの人は・・・・確かに10%程その考えはあったけど・・・・
「夫は仕事中だからね~この時間寂しいのよ~おばさん一人だと」
「ミントさんはまだおばさん言えるレベルの容姿じゃないですよ・・・」
「お世辞が上手ね・・・・・で、いつのソランの写真が見たいの?」

ここからが本番だ、この人は母さんと今でも相棒なんだ・・・・少しでも弱腰になったら真実は聞けない・・・
聞きたいこと・・・・それは

「ミントさんと母さんが契約した前後のソラン、です」
場の空気が一気に変わった

おそらくビンゴだ
ここで負ける訳にはいかない、まっすぐ相手の目を見る

「あら、ずいぶんピンポイントなのね?他にもカワイイ時はあるのに」
「・・・・・前に僕と母さんが本気で殴りあいをした後・・・・こんなことを言っていたんです”あの時の二人ははちっこくて可愛かった”って、その時少し思い出したんです」
「・・・・何を?」
一呼吸置く、言わないと
「その時母さんとミントさんが契約したように、何で僕とソランは契約していないんですか?、その時僕もソランと会って少しだけ遊んでいる・・・そんな気がする。だけどミントさんとセキハさんとは会ったかもという記憶も無いんです、10数年前とは言え何かおかしい忘れていることがある、だから教えて欲しいんです お願いします」

ミントさんはため息をついて、唯言う
それはさっきまで優しそうな声とは違い
忘れな、その疑問は捨てるんだ、もしそれで何か知ったとしたらあなたはソランを今まで通り見れなくなる。お願いだ忘れてくれ、いや捨てろ
そう言った

なんだ?何を隠しているんだ?
そこまで考えたが脳内に
《考えるな、あなたはここへ娘の小さい頃・・・そう10歳の時の写真を見に来たんだ、それ以外のことは考えてもいない》
流れこんできた、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も
これはテレパシー・・・いや、こちらの考えを読み取ろうとしていない一方的にこちらに流しこむだけ。頭が割れるように痛い、もはや拷問だ
「ぐぁ・・・つっ・・がぁあああああああ!!」
なにも・・・見えなく・・・・

_________________

「おじゃましました~」
「いえいえ~」

夕方、娘の彼氏・・・ハドちゃんが帰っていった
ごめんなさいね、教えるわけにはいかないの
「まったく、緋音ちゃんったら・・・・知られたらどうなるか・・・・折角落ち着いてるのに」

自分の部屋のクローゼットをずらし、その奥にある写真を見る
「ねぇ・・・・........・・・・・・」
誰にも聞こえないように、心のなかでその名前を静かに呼ぶ
安らかに眠っている、私の娘・・・・・
ソランの・・・・・・

To Be Continued?



「うーん・・・・何か忘れているような・・・・何だっけ?」















































































































_________________

夢?
名前は忘れたけど夢だって自覚できる夢だろう
なんだろ、ハリポタの憂いの泉?みたい

ここは・・・・そうだ、僕の家の近くにある公園だ・・・・

まるで早送りのように風景が変わっていく
いきなり急ブレーキをかけたように

子供が遊んでいる・・・・女の子と男の子だ・・・・男の子は黒髪で・・・あれは僕?女の子は・・・髪が腰くらいまであって耳と尻尾を出していないけど、ソラン?けど白髪だ・・・・
あれ?女の子がもう一人・・・・、髪が短かくて狼耳や尻尾もあって・・・ソ、ソラン!?嘘、だってソランはあそこに・・・・こっちのソランは今と同じ銀髪だ・・・・
くそ!声が聞ければ! ・・・って何を考えているんだ僕は、これは夢じゃないか

そう考えたらなんだか冷静に三人のこどもを見れるようになった

・・・ソランと僕がもっと早く出会っていればこんなふうだったのかな
白髪の女の子の一人が川に近づいていく・・・・
だめだ!その先は入っちゃいけない!戻って!お願いだから!
あれ、この状態・・・・僕は知っている?



そして周りは闇に包まれていく





「ふぁ~・・・・おはよう、ソラ」
隣で寝ている愛しい人の髪をそっと撫でる
いつか、永遠の愛を誓えるだろうか・・・・
そういえば今日は

夢を見ていないな


『     、ソランの     』
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